つき‐の‐ふね【月の船】
月を、大空を渡る船にたとえていう語。月の御船(みふね)。「—さし出づるより空の海星の林ははれにけらしも」〈新後拾遺・秋下〉
箸(はし)を持(も)って食(く)うばかり
それ以上はしようがないほど十分に世話をすることのたとえ。
にちょう‐の‐ゆみ【二張の弓】
ふたはりの弓。武士が二心を抱くことや、節操をまげることのたとえ。「女の操を守って、—を引くまじとは」〈浄・女護島〉
二兎(にと)を追(お)う者(もの)は一兎(いっと)をも得(え)ず
同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しないというたとえ。西洋のことわざ。
に‐てん【二天】
1 二つの天体。 2 《天恩と並ぶもう一つの天の意で》恩人を天にたとえていう語。
仁王(におう)。
帝釈天(たいしゃくてん)と梵天(ぼんてん)。
四天王のうち、持国天と増長天。また...
二桃(にとう)三子(さんし)を殺(ころ)す
《中国の春秋時代、斉(せい)の景公に公孫接・田開疆(でんかいきょう)・古冶子(こやし)の三人の勇士があり功を誇ってわがままであったが、宰相晏子が計らって三人に2個の桃を与え、互いに争わせて自殺さ...
錦(にしき)を衣(き)て夜(よる)行(い)くが如(ごと)し
《「史記」項羽本紀から》立身出世しても、故郷の人々に知られることなく終わってしまってはかいがないというたとえ。
にょ‐げん【如幻】
仏語。幻のようにはかないこと。無常のたとえ。
に‐ばん【二番】
1 順序・等級などが第二であること。「クラスで—の成績」 2 二度目。2回。 3 「二番煎じ」「二番太鼓」「二番茶」などの略。 4 大きさや質が中くらいであること。「肴かけには—鰤(ぶり)一本」...
に‐そ【二鼠】
仏語。白・黒の2匹のネズミ。昼夜・日月などにたとえる。