山(やま)の芋(いも)が鰻(うなぎ)になる
起こるはずのないことが実際に起こるたとえ。また、思いもよらないほどの変化をするたとえ。
楊枝(ようじ)を一本(いっぽん)削(けず)った事(こと)も無(な)し
細工仕事に不慣れであることのたとえ。また、不器用なことのたとえ。
亡羊(ぼうよう)の嘆(たん)
《「列子」説符から》逃げた羊を追いかけたが、道が多くて、見失ってしまって嘆くこと。学問の道があまりに幅広いために、容易に真理をつかむことができないことのたとえ。また、あれかこれかと思案に暮れるこ...
両手(りょうて)に花(はな)
二つのよいものを同時に手に入れることのたとえ。また、一人の男性が同時に二人の女性を連れていることのたとえ。
籠鳥(ろうちょう)雲(くも)を恋(こ)・う
《かごの中の鳥が大空の雲を恋い慕うの意から》拘束されているものが、自由な境遇をあこがれるたとえ。また、遠い故郷を恋しく思うたとえ。籠鳥雲を望む。
竜(りゅう)を描(えが)きて狗(く・いぬ)に類(るい)す
大きな事をしようとしてやりそこなうことのたとえ。また、分不相応のまねをして軽薄になることのたとえ。虎を描きて狗に類す。
らん‐ぽう【鸞鳳】
《「らんほう」とも》鸞鳥と鳳凰(ほうおう)。ともに想像上のめでたい神鳥。君子をたとえていう。また、同志や夫婦のたとえにもいう。
輔車(ほしゃ)相依(あいよ)る
《「春秋左伝」僖公五年から》互いに助け合って存在するたとえ。また、密接な関係にあって切り離せないたとえ。
父母(ふぼ)疾(やまい)有(あ)らば為(おさ)む可(べ)からずと雖(いえど)も薬(くすり)を下(くだ)さざるの理(り)無(な)し
《「宋史」文天祥伝から》父母の病気がたとえ治る見込みがなくても、薬を飲ませて手当てをするのが子の務めである。滅亡を免れないとわかっていても、最後まで国家のために尽くすのが臣としての義務であるとい...
凡(すべ)ての道(みち)はローマに通(つう)ず
《ローマ帝国の盛時に、世界各地からの道がローマに通じていたところから》多くのものが中心に向かって集中しているたとえ。また、あらゆることは一つの真理から発しているたとえ。