だれ‐かれ【誰彼】
[代]《古くは「たれかれ」》不定称の人代名詞。特定しない複数の人をいう語。あの人、この人。「—の容赦はない」
たれ‐がし【誰某】
[代]「だれそれ」に同じ。「いづれの家の—とかおぼしめし候らん」〈保元・上〉
たれ‐がみ【垂れ髪】
結い上げずに肩のあたりに垂れ下げた髪形。おかっぱ。振り分け髪。
たれ‐ぎぬ【垂れ絹/垂れ衣】
昔、上から垂れ下げて仕切りや目隠しに用いた布。帳(とばり)。
たれ‐こみ【垂れ込み】
たれこむこと。密告。
たれ‐こ・む【垂れ込む】
[動マ五]密告する。「極秘情報を新聞に—・む」
たれ‐こ・める【垂れ込める/垂れ籠める】
[動マ下一][文]たれこ・む[マ下二] 1 雲などが低く垂れてあたりを覆う。「雨雲が—・める」 2 とばりやすだれなどを下ろして閉じこもる。家の中に閉じこもって外へ出ない。「二人は、奥二階の八畳...
たれ‐さが・る【垂れ下(が)る】
[動ラ五(四)]下の方へさがる。ぶらさがる。「枝が—・る」
だれ‐しも【誰しも】
[連語]《代名詞「だれ」+連語「しも」。古くは「たれしも」とも》「だれも」を強めた言い方。だれでも。だれだって。「—幸せを願う」
だれ‐それ【誰某】
[代]《古くは「たれそれ」》不定称の人代名詞。具体的な名をあげないで人をさしたり、名のわからないときに人をさしたりする語。なにがし。「—に聞いた話」「—とかいう人も来ていた」