たわ‐ごと【戯言】
《古くは「たわこと」とも》たわけた言葉。ばかばかしい話。また、ふざけた話。「—を聞くほど暇じゃない」「—をぬかすな」
たわし【束子】
わらやシュロの毛などをたばねて作ったもので、物をこすって洗うのに使う道具。 [補説]歴史的仮名遣いを「たわし」とする説もある。
たわ・し【戯し】
[形シク]みだらである。好色である。「さすがに—・しきに、からみまはさせておきたらむ」〈落窪・一〉
たわ‐たわ【撓撓】
[形動][文][ナリ]枝などがたわみしなうさま。「下の蜜柑は…大きな木ばかりへ—にまぶれ附いて実(な)っている」〈三重吉・小鳥の巣〉
たわぶ・る【戯る】
[動ラ下二]《「たわむれる」の古形》「たわむれる」に同じ。「しきたへの床の辺去らず立てれども居れどもともに—・れ」〈万・九〇四〉
たわぶれ【戯れ】
「たわむれ」に同じ。「—にものたまふべきことにあらず」〈宇津保・俊蔭〉
たわぶれ‐あそび【戯れ遊び】
たわむれて遊ぶこと。あそびごと。遊戯。「—を好みて、心のままなる官爵にのぼりぬれば」〈源・少女〉
たわぶれ‐ごと【戯れ言】
「たわむれごと」に同じ。「おしなべたらぬ若人どもに、—などのたまひつつ」〈源・帚木〉
たわぶれ‐ごと【戯れ事】
「たわむれごと」に同じ。「—もまめごとも、同じ心に慰めかはして」〈源・椎本〉
たわぶれ‐にく・し【戯れにくし】
[形ク]たわむれにすることができない。冗談ごとでは済まされない。「心づから—・きをり多かれど」〈源・梅枝〉