だ‐ざい【大宰/太宰】
《古くは「ださい」とも》 1 「大宰府」の略。 2 大宰府の官人。 [補説]ふつう、官名は「大」、地名は「太」と書き分ける。
だざい【太宰】
姓氏の一。 [補説]「太宰」姓の人物太宰治(だざいおさむ)太宰春台(だざいしゅんだい)
だ‐ざい【堕在】
[名](スル)悪い場所や下の地位に落ちて、そのままそこにとどまること。「英霊の俊児、亦遂に鬼窟裏に—して」〈漱石・野分〉
だ‐ざい【堕罪】
罪に落ちること。罪人となること。
だざい‐おさむ【太宰治】
[1909〜1948]小説家。青森の生まれ。本名、津島修治。井伏鱒二に師事。自虐的、反俗的な作品を多く発表。玉川上水で入水自殺。作「津軽」「斜陽」「人間失格」など。→桜桃忌
だざいおさむとわたし【太宰治と私】
石上玄一郎の回想録。副題「激浪の青春」。昭和61年(1986)刊行。旧制弘前高等学校で同学年に在籍した太宰治との青春時代や再会を描く。
だざい‐しゅんだい【太宰春台】
[1680〜1747]江戸中期の儒学者。信濃の人。名は純。字(あざな)は徳夫。別号、紫芝園。荻生徂徠(おぎゅうそらい)に学び、経世学の分野で徂徠学を発展させた。著「聖学問答」「経済録」など。
だざい‐の‐ごんのそち【大宰権帥】
大宰府の権官(ごんかん)。令外(りょうげ)の官。親王が正官である帥(そち)に任じられる場合、代わって政務を執った。だざいのごんのそつ。
だざい‐の‐しょうに【大宰少弐】
大宰府の次官。大宰大弐(だいに)の下に位した。
だざい‐の‐そち【大宰帥】
大宰府の長官。平安時代以後は多く親王が任命された。だざいのそつ。