ほうそう‐し【方相氏】
《もと中国周代の官名》宮中で、追儺(ついな)のとき悪鬼を追い払う役。黄金四つ目の仮面をかぶり、黒い衣に朱の裳(も)を着、矛と盾を持ち、内裏の4門を回って鬼を追い出した。
な‐やらい【追儺】
追儺(ついな)。鬼やらい。「滝口も—果てけるままに、皆まかでてけり」〈紫式部日記〉
な‐やら・う【追儺ふ】
[動ハ四]鬼やらいをする。追儺(ついな)をする。「—・ふ、—・ふと騒ぎののしるを」〈かげろふ・中〉
な【儺】
疫鬼を追い払う行事。追儺(ついな)。鬼遣らい。「晦日(つごもり)の日になりて、—といふもの試みるを」〈かげろふ・上〉
つい【追】
[音]ツイ(呉)(漢) [訓]おう [学習漢字]3年 1 前に行くもののあとをおう。おいかける。「追撃・追随・追跡・追突・追尾/急追・窮追・猛追」 2 おい払う。「追放」 3 ルートをたどって探...
つつ‐も
[連語]《接続助詞「つつ」+係助詞「も」》 1 「つつ」を強めた言い方。…しながら。「働き—学ぶ」 2 …にもかかわらず。「努力しなければならないと知り—ついなまけてしまう」
い‐な【維那】
《(梵)karmadānaの訳。音写は羯磨陀那(かつまだな)。授事の意》三綱(さんごう)の一。寺院で僧に関する庶務をつかさどり、またそれを指図する役職。都維那(ついな)。 [補説]禅宗では「いの...