つけ‐ざし【付(け)差し】
自分が口をつけたキセルや杯などを、そのまま人に差し出すこと。親愛の気持ちを表すしぐさ。
つけ‐し【付師】
歌舞伎で、下座音楽の選曲・作曲をする人。ふつう長唄の三味線弾きから出る。また、付け帳を作成する狂言作者をいう。
つけ‐しゅうげん【付祝言】
能で、1日の番組の最後に、囃子(はやし)なしで地謡(じうたい)が謡う短い謡。切能(きりのう)が祝言能のときには行わない。普通は「高砂」の終わりの一節が謡われる。祝言小謡。
つけ‐しょいん【付書院】
床の間わきの縁側に張り出した棚で、下を地袋などとし、前に明かり障子を立てたもの。出書院。出(いだ)し文机(ふづくえ)。書院床(どこ)。書院棚。→平書院(ひらしょいん)
つけ‐じろ【付(け)城】
《「つけしろ」とも》 1 出城(でじろ)。 2 敵城を攻めるとき、それに相対して築く城。向かい城。
つけ‐じょう【付(け)状】
1 添え状。 2 貴人に書状を送る際、直接に差し出すのをはばかって、そのそばに仕える人をあて名としたもの。
つけ‐じら【付けじら】
和服の晴れ着の染め模様を、紙型を用いて染めたもの。→描(か)きじら
つけ‐じる【付(け)汁】
そば・うどん・てんぷらなどをつけて食べる汁。たれ。つゆ。
つけ‐ずまい【付け争ひ】
《「つけすまい」とも》馬が人や荷物などをのせるのを嫌って暴れること。「この馬にはかに—をして、騰(あが)っつ跳(をど)っつ狂ひけるに」〈太平記・二〇〉
つけ‐そ・える【付(け)添える】
[動ア下一][文]つけそ・ふ[ハ下二]つけくわえる。つけたす。「贈り物にカードを—・える」