なに‐なら◦ず【何ならず】
[連語]とるに足らない。物の数でない。「この世は仮の宿りなり。恥ぢても恥ぢても—◦ず」〈平家・一〉
とう‐てい【到底】
[副] 1 (あとに打消しの語を伴って)どうやってみても。どうしても。「—相手にならない」「—できない」 2 つまるところ。つまり。「—人間として、生存する為には」〈漱石・それから〉
なだ・める【宥める】
[動マ下一][文]なだ・む[マ下二] 1 怒りや不満などをやわらげ静める。事が荒だたないようにとりなす。「泣く子を—・める」「—・めてもすかしても聞き入れない」 2 罪などに対して寛大な処置をと...
とは‐いうものの【とは言うものの】
[接]前に述べた事柄と相反する内容を導く語。そうはいっても。とはいえ。「—、やはりこわい」 [連語]《「ものの」は接続助詞》…といっても。…とはいえ。「近い—、歩いて三〇分はかかる」
とて
[格助]名詞、引用の句・文に付く。 1 引用を表す。…といって。…と思って。「山に登る—出かけた」「この名しかるべからず—、かの木を伐(き)られにけり」〈徒然・四五〉 2 事物の名称、役職名な...
として‐も
[連語] 1 …の立場でも。…の場合でも。「日本—開発途上国のために協力すべきだ」 2 (活用語の終止形に付いて)仮に…であっても。…と仮定しても。「結婚した—幸せになるとは限らない」
泣(な)いて暮(く)らすも一生(いっしょう)笑(わら)って暮(く)らすも一生(いっしょう)
悲しんで暮らしても、愉快に暮らしても、一生は一生だから、愉快に暮らさなければつまらない。
あいだて‐な・い
[形][文]あいだてな・し[ク]《「あいだちなし」の音変化か。近世語》 1 無作法である。ぶしつけである。「これは—・い。盃を出させられた」〈和泉流狂・庵の梅〉 2 分別がない。「子を寵愛の—・...
でんか‐ほぞんそく【電荷保存則】
ある系での電荷の総和は、時間が経過しても、化学反応や素粒子の生成・消滅の前後においても不変であるという法則。電荷がゲージ変換に対して不変であるというゲージ不変性から導かれ、自然界の基本的性質と見...
どうして‐も
[副] 1 どう努力してみても。どんな径路をたどっても。「—納得できない」「駅までは—一時間はかかる」「—話題がそこにいく」 2 強い決意・願望を表す。どのようにしてでも。ぜひとも。絶対に。「—...