時(とき)を争(あらそ)・う
物事を、少しでも早く行おうとする。一刻を争う。「救急車は—・う患者のためにある」
鬨(とき)を合(あ)わ・せる
敵方の鬨の声に応じて、こちらも鬨の声を上げる。
時(とき)を失(うしな)・う
1 よい時機を逃がす。「—・って事業の拡張はならなかった」 2 時世に入れられず、権勢を失う。失意の人となる。「いつかまた春のみやこの花を見む時失へる山がつにして」〈源・須磨〉
時(とき)を移(うつ)さず
すぐさま。即刻。「—実行する」
時(とき)を得(え)顔(がお)
よい時機にあって栄え、いかにも得意そうなようす。「—に振る舞う」
時(とき)を◦得(え)る
《「列子」説符の「時を得る者は昌(さか)え、時を失う者は亡ぶ」から》よい時機にめぐりあって栄える。時機をうまくとらえて利用する。
時(とき)を稼(かせ)・ぐ
他の事で時間を長びかせているうちに、準備や用意を進める。時間を稼ぐ。「照会が済むまで世間話で—・ぐ」
時(とき)を奏(そう)・す
昔、宮中で夜警の武士が時刻を告げ知らせる。「時奏する、いみじうをかし」〈枕・二九〇〉
時(とき)を撞(つ)・く
時刻を知らせる鐘を撞き鳴らす。
時(とき)をつく・る
鶏が鳴いて夜明けの時を知らせる。