宵越(よいご)しの銭(ぜに)は持(も)たない
その日に得た収入はその日のうちに使い果たす。金銭に執着しない江戸っ子の気性をいった言葉。宵越しの銭は使わない。
箸(はし)より重(おも)い物(もの)を持(も)たない
裕福な家に生まれ育つなどして、自分で働いたことのないことのたとえ。
聞(き)く耳(みみ)を持(も)た◦ない
相手の発言を聞く気がない。
あだ‐な・い
[形][文]あだな・し[ク]《中世・近世語》 1 はかない。「夢まぼろしのうき世—・い命と存ずるによりて」〈狂言六義・魚説法〉 2 「あどない」の音変化。「物腰になまりあって、—・いところがかは...
人後(じんご)に落(お)ち◦ない
他人に先を越されない。ひけをとらない。「正義感の強さでは—◦ない」 [補説]「人語に落ちない」と書くのは誤り。
腑(ふ)に落(お)ち◦ない
納得がいかない。合点がいかない。「彼が落選したのは—◦ない」
でっかち‐な・い
[形][文]でっかちな・し[ク]《「ない」は、意味を強める接尾語。近世語》非常に大きい。また、はなはだしい。「お上には—・いお拵(こしら)へ」〈浄・忠臣蔵〉
いげち‐な・い
[形][文]いげちな・し[ク]《近世語》 1 人情味がない。薄情である。「—・い、埒(らち)の明かぬ」〈浄・万古将軍唐日記〉 2 厚かましい。貪欲である。「酒呑童子(すってんどうし)の眷属か、—...
むげち‐な・い
[形][文]むげちな・し[ク]《近世の東国方言か》むごい。不人情である。むげつけない。「—・く追(ぼ)い出しましたが」〈滑・膝栗毛・発端〉
ぎこち‐な・い
[形][文]ぎこちな・し[ク]《「ぎこつなし」の音変化。「ぎごちない」とも》 1 動作や話し方などが滑らかでない。「—・い運転」「—・くあいさつをする」 2 からだに合わなくて、ぐあいが悪い。「...