なか‐と【中砥】
粗研ぎと仕上げの間に使う、きめが中位の砥石(といし)。青砥と白砥がある。ちゅうと。→粗砥(あらと) →仕上げ砥(と)
なか‐とおか【中十日】
1か月のうち、中旬の10日間。特に、陰暦4月と10月の中旬をいう。一年中で最も日の長い時と短い時にあたる。「—馬にしたがる黒木売り」〈柳多留・六〉
なか‐どおり【中通り】
1 本通りと裏通りとの間の通り。「—の商店街」 2 上等と下等の中間。中等。「—の侍衆一人、是は香の物ばかりでよし」〈浄・西王母〉 3 「中通り女」の略。「—の女は経帷子を縫ふなど」〈浮・懐...
なか‐とじ【中綴じ】
1 製本で、綴じ方の一。表紙と中身をそろえて重ね、真ん中を針金か糸で綴じ、二つ折りにして仕上げる。比較的ページ数の少ない雑誌などに用いる。 2 袷(あわせ)・綿入れなどの着物の表と裏の縫い代を離...
なか‐とびら【中扉】
1冊の書物で内容が部・編などに大きく分かれるとき、その区切りをつけるために挿入する標題紙。
なかとみ【中臣】
古代の氏族の一。天児屋命(あまのこやねのみこと)の子孫と伝えられる。大和朝廷に忌部(いんべ)氏とともに仕え、代々神事・祭祀をつかさどった。初め連(むらじ)、のち朝臣(あそみ)姓となり、鎌足(かま...
なかとみ‐の‐はらえ【中臣の祓】
中臣氏が代々つかさどっていたところから大祓(おおはらえ)のこと。
なかとみ‐の‐よごと【中臣の寿詞】
天皇践祚(せんそ)や大嘗祭(だいじょうさい)の際に、中臣氏が天皇の御代をことほぐために奏した詞。天つ神の寿詞。
なか‐とり【中取り】
食器や布帛(ふはく)を載せ、二人で運ぶ柄つきの台。中取りの机。「朴の木にくろがきの足つけたる—」〈宇津保・あて宮〉