なつは‐づき【夏端月/夏初月】
《「なつはつき」とも》陰暦4月の異称。卯月(うづき)。《季 夏》
なつはな【夏花】
伊東静雄の詩集。昭和15年(1940)刊行。翌年、北村透谷賞受賞。
夏(なつ)は日向(ひなた)を行(ゆ)け冬(ふゆ)は日陰(ひかげ)を行(ゆ)け
夏に暑い日向を、冬に寒い日陰を歩くように、あえてつらい道をゆくことで身体を鍛練せよ。また、道をゆずり、出すぎないようにせよということ。
なつ‐ば【夏場】
1 夏のころ。夏の間。夏季。「—の商売」⇔冬場。 2 「夏場所2」に同じ。
なつ‐ばおり【夏羽織】
夏に着る単(ひとえ)の羽織。絽(ろ)・紗(しゃ)・麻などの薄物で作る。《季 夏》「側に置きて着ぬことはりや—/太祇」
なつ‐ばしょ【夏場所】
1 夏に行われる大相撲の本場所。5月に東京で行われる。五月場所。《季 夏》 2 夏の間、人出が多くにぎわう場所。夏場。
なつ‐ばて【夏ばて】
[名](スル)夏の暑さで疲れ、動作や思考力が鈍くなること。夏負け。「—して寝込む」
なつ‐ばね【夏羽】
鳥の繁殖期の羽。春の換羽のあとの羽で、雄では派手なものが多い。→冬羽
なつ‐ばらえ【夏祓】
「夏越(なご)しの祓(はらえ)」に同じ。
なつ‐びき【夏引き】
《「なつひき」とも》夏に糸をつむぐこと。また、その糸。夏蚕(なつご)の糸、または夏に取った麻の糸をつむぐ意ともいう。「—の手引きの糸の年経ても絶えぬ思ひにむすぼほれつつ」〈新古今・恋二〉