なかり‐せ‐ば【無かりせば】
[連語]《形容詞「なし」の連用形+過去の助動詞「き」の未然形+接続助詞「ば」》もしなかったならば。「吹く風と谷の水とし—み山がくれの花を見ましや」〈古今・春下〉
泣(な)くに泣(な)け◦ない
泣いたくらいではどうにもならないほど、ひどくつらい。「—◦ない凡ミス」
なな‐ふし【七節/竹節虫】
1 ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチ。体や脚は細長く、竹の枝に似て、緑色または褐色。翅(はね)はない。コナラ・クマイチゴなどの葉を食べる。たけのふしむし。 2 ナナフシ目の昆虫の総...
なぜ‐なら【何故なら】
[接]「なぜならば」に同じ。「もうがまんできない。—彼の態度はあまりにもひどい」
なだ‐の‐しおや【灘の塩屋】
摂津国灘のあたりで塩をつくる家。「いまさらに住みうしとてもいかならむ—の夕暮の空」〈新古今・雑中〉
なぜなら‐ば【何故ならば】
[接]事柄の原因・理由の説明をみちびくのに用いる。なぜかというと。なぜなれば。なぜなら。「今は何とも言えない。—まだ協議中だから」
な‐づ・ける【名付ける】
[動カ下一][文]なづ・く[カ下二]名をつける。命名する。また、呼びならわす。称する。呼称する。「子犬をシロと—・ける」「天気雨のことを—・けて狐の嫁入りという」
なじか‐は
[副]「なじか」を強めた語。「かくあるべしと知るならば、—八幡へ参りけん」〈保元・下〉
なつ‐の‐しげり【夏の茂り】
夏、草木の葉がしげること。また、その所。「物思ひの深さくらべにきてみれば—もものならなくに」〈かげろふ・中〉
なつ‐の‐かげ【夏の陰/夏の蔭】
夏の、涼しい物陰。夏陰。「片岡のこの向つ峰(を)に椎(しひ)まかば今年の—にならむか」〈万・一〇九九〉