な【魚】
《「肴(な)」と同語源》食用とする魚。さかな。「海佐知を以ちて—釣らすに」〈記・上〉
な【儺】
疫鬼を追い払う行事。追儺(ついな)。鬼遣らい。「晦日(つごもり)の日になりて、—といふもの試みるを」〈かげろふ・上〉
な【己/汝】
[代] 1 一人称の人代名詞。わたくし。自分。「常世辺(とこよへ)に住むべきものを剣大刀—が心からおそやこの君」〈万・一七四一〉 2 二人称の人代名詞。あなた。おまえ。なんじ。「千鳥鳴く佐保の川...
な【何】
[代]「なに」の音変化。または「なん」の撥音の無表記。「あなうたてや、こは—ぞ」〈源・宿木〉
な
[副] 1 あとに動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を伴って、禁止の意を表す。…するな。「妹があたり我(あ)は袖振らむ木の間より出て来る月に雲—たなびき」〈万・一〇八五〉 2 「な…そ」の形で、...
な
[感]「なあ」に同じ。「—、わかっただろう」
な
[助動] 断定の助動詞「だ」の連体形。 1 断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の音変化「なん」の、撥音の無表記。→ななり →なめり →ならし 2 《中世語》断定の助動詞「なり」の連体形「...
な
[終助] 1 動詞・動詞型助動詞の終止形、ラ変型活用語の連体形に付く。禁止の意を表す。「油断する—」「まだ帰る—」「かの尼君などの聞かむに、おどろおどろしく言ふ—」〈源・夕顔〉 2 《補助動詞...
な
[接尾]時を表す名詞に付いて、並列するのに用いる。「朝—朝—」「朝—夕—」
な
[接尾]《上代語》人を表す名詞に付いて、親愛の意を添える。「せ—」「いも—ろ」