はえ・す【生えす】
[動サ変]「生える」に同じ。「柳こそ伐(き)れば—・すれ世の人の恋に死なむをいかにせよとそ」〈万・三四九一〉
はな‐の‐ころも【花の衣】
1 はなやかな衣服。「みな人は—になりぬなり苔の袂よかわきだにせよ」〈古今・哀傷〉 2 花染めの衣服。「降る雪にさてもとまらぬ御狩野(みかりの)を—のまづかへるらむ」〈拾遺愚草・上〉 3 花を着...
夏(なつ)は日向(ひなた)を行(ゆ)け冬(ふゆ)は日陰(ひかげ)を行(ゆ)け
夏に暑い日向を、冬に寒い日陰を歩くように、あえてつらい道をゆくことで身体を鍛練せよ。また、道をゆずり、出すぎないようにせよということ。
焼(や)き餅(もち)焼(や)くとて手(て)を焼(や)くな
嫉妬(しっと)も度を過ごせば災いを招くから、ほどほどにせよ。
なに‐しろ【何しろ】
[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の命令形「しろ」から》どんな事実や事情があっても、という気持ちを表す。なんにせよ。とにかく。「—今日中に終わらせなければ」「—この大雪では出かけられない」 →...
ともあれ‐かくもあれ
[連語]どうあろうと。いずれにせよ。「—夜の明けはてぬさきに御舟に奉れ」〈源・明石〉
と‐かく
[副](スル) 1 さまざまな物事を漠然とさす。何や彼(か)や。いろいろ。「—するうちに一年が過ぎた」 2 ある状態になりやすいさま。または、ある傾向が強いさま。ともすれば。ややもすると。「年...
とても‐かくても【迚も斯くても】
[副] 1 いずれにせよ。どっちみち。「わが身は—同じこと」〈源・薄雲〉 2 どのようにしてでも。どうあろうと。「おのれは—経なむ」〈大和・一四八〉
年(とし)問(と)わんより世(よ)を問(と)え
《「問わん」の「ん」は推量の助動詞の婉曲用法》年齢の多少を問題にするよりも、その人がどう生きてきたかを問題にせよ。
とに‐かくに
[副] 1 何やかや。あれこれ。「—つけて、ものまめやかに後ろ見」〈源・帚木〉 2 それはさておき。いずれにせよ。「—君とわが仲よも尽きじ」〈仮・露殿・上〉