ぬけ‐がら【抜け殻/脱け殻】
1 昆虫や甲殻類などが脱皮した古い体皮。「ヘビの—」 2 中身のなくなったあとのもの。また、人がうつろな状態であること。「無人の—になった部屋」「魂の—」
ぬけがら【抜殻】
狂言。使いの途中、道で酔いつぶれた太郎冠者が、後をつけていた主人に鬼の面をかぶせられ、目を覚まして水に映った自分の姿に悲観し死のうとするが、そのはずみに面が取れる。
ぬけ‐く【抜け句】
言い訳。逃げ口上。「鼻も動かさずに手のよい—を仰せらるる」〈浮・禁短気・五〉
ぬけ‐ぐち【抜け口】
通り抜けられる場所。逃げ口。
ぬけ‐くび【抜け首】
「轆轤首(ろくろくび)」に同じ。
ぬけ‐げ【抜け毛/脱け毛】
毛が抜け落ちること。また、その毛。
ぬけ‐こうじ【抜け小路】
通り抜けのできる小路。抜け露地。
ぬけ‐さく【抜け作】
《「作」は人名めかした言い方》間抜けな人をあざけっていう語。
ぬけ‐じ【抜け字/脱け字】
脱字。「本文に—がある」
ぬけ‐そけ【抜けそけ】
こっそり抜け出すこと。夜逃げや駆け落ちをすること。「この内を—するのかして」〈浄・忠臣蔵〉