ぬれ‐ば【濡れ場】
1 歌舞伎で、男女の情事の場面。また、その演出。初期歌舞伎の濡れ事が発展したもの。濡れ幕。 2 情事の場面。ラブシーン。
ぬれば‐いろ【濡れ羽色】
水に濡れた烏(からす)の羽のように、しっとりとつやのある黒色。「髪は烏の—」
ぬれ‐ばなし【濡れ話】
色事の話。いろばなし。
ぬれ‐ば・む【濡ればむ】
[動マ四]濡れたように見える。「鼻の先は赤みて、穴のめぐりいたく—・みたるは」〈今昔・二六・一七〉
ぬれ‐ぶみ【濡れ文】
恋文。いろぶみ。つやぶみ。「久米様への—が法印様の御手に入り」〈浄・万年草〉
ぬれ‐ぼうず【濡れ坊主】
好色な僧。「この庵の—、所こそあれ、仏壇に女寝させて」〈浄・蝉丸〉
ぬれ‐ぼとけ【濡れ仏】
屋外に安置した仏像。露仏。
ぬれ‐まく【濡れ幕】
「濡れ場1」に同じ。
ぬれ‐もの【濡れ物】
1 火事の際に水をかぶった物。 2 まだよく乾いていない洗濯物。
ぬれ‐もの【濡れ者】
色事に通じた人。好色者。また、男心をそそる美人。「かの玄宗皇帝の鼻毛をのばされし楊貴妃といふ—は」〈浮・旅日記〉