ね‐びえ【寝冷え】
[名](スル)眠っている間にからだが冷えたために起こる障害。その結果起こる感冒や腹痛などをいう。《季 夏》「蹠(あしうら)の白きまで子の—して/誓子」
ねびえ‐しらず【寝冷え知らず】
子供が寝冷えしないように仕立てられた衣類。ひし形の布で胸や腹部をおおうものなど。《季 夏》
ね‐びき【値引き】
[名](スル)定価よりも安くすること。値をまけること。「冬物の衣料を—して売る」
ね‐びき【根引き/根曳き】
[名](スル) 1 草木などを根のついたまま引き抜くこと。ねこぎ。 2 遊女や芸者などの身代金を代わりに払って請け出すこと。身請け。落籍。「—されしは嬉(うれし)いようなものの」〈露伴・寝耳鉄砲〉
ねびきのかどまつ【寿の門松】
浄瑠璃「山崎与次兵衛寿の門松」の通称。
ねびき‐の‐まつ【根曳きの松】
正月初めの子(ね)の日に、根ごと引き抜いた松。正月の門松に用いた。 [補説]曲名別項。→根曳の松
ねびきのまつ【根曳の松】
地歌・箏曲。手事物(てごともの)。松本一翁作詞、三橋勾当作曲。文化・文政(1804〜1830)ごろ成立。上方の初春の情景をうたったもの。
ね‐び・く【値引く】
[動カ五(四)]定価よりも安くする。値を下げる。「一割—・いて売る」
ねび‐ととの・う【ねび調ふ】
[動ハ四]成長して姿形がととのう。ねびととのおる。「この君—・ひ給ふままに、母君よりも勝りて清らに」〈源・玉鬘〉
ねび‐ととのお・る【ねび調ほる】
[動ラ四]「ねびととのう」に同じ。「いと美しげに—・りて」〈源・明石〉