はす‐の‐いと【蓮の糸】
「はすいと」に同じ。「—にて織れる袈裟(けさ)なり」〈発心集〉
はす‐の‐うてな【蓮の台】
仏・菩薩(ぼさつ)の座る蓮の花の台座。また、極楽浄土に往生した者が座るという蓮の花の座。蓮台(れんだい)。はちすのうてな。
はす‐の‐は【蓮の葉】
1 ハスの、ほぼ円形をした葉。はすは。 2 「蓮の葉物」に同じ。「麁相(そさう)な道具を—といふごとく」〈浮・好色貝合〉
はすのは‐あきない【蓮の葉商ひ】
短期間だけ売れる季節季節の品物を商うこと。際物(きわもの)商売。はすはあきない。「桃や柿や梨(あり)の子(み)、これぞ—」〈浮・二十不孝・五〉
はすのは‐かずら【蓮の葉葛】
ツヅラフジ科の常緑多年生の蔓植物(つるしょくぶつ)。海岸付近に自生。葉はハスに似て広卵形。雌雄異株。夏から秋、淡緑色の小花をつけ、実は熟すと朱紅色。いぬつづら。やきもちかずら。
はすのは‐がい【蓮の葉貝】
タコノマクラの別名。
はすのは‐ぎり【蓮の葉桐】
ハスノハギリ科の常緑高木。小笠原や沖縄の海岸にみられ、樹皮は灰白色。葉は卵形で革質。淡黄緑色の花が咲き、苞(ほう)に包まれた黒い実を結ぶ。防風林などとする。
はすは‐ごおり【蓮葉氷】
互いにぶつかりあって、外縁部がめくれあがった氷塊。ほぼ円形で直径数十センチから3メートル程度、厚さ約10センチ。名称は、ハスの葉のように見えることから。
はすのは‐もの【蓮の葉物】
《盂蘭盆(うらぼん)に食物をハスの葉に盛って供えたところから》 1 盆の供物。「—、五月の甲(かぶと)、正月の祝ひ道具」〈浮・胸算用・一〉 2 一時の用にする品質の粗悪なもの。はすのは。「物のよ...
はす‐の‐み【蓮の実】
ハスの種子。未熟なものは甘いので生食し、完熟したものは乾燥して菓子や料理の材料に用いる。《季 秋》