はな‐うるし【花漆】
油分をまぜた上塗り用の漆。器物面に光沢を出すために用いる。花塗り漆。塗り立て漆。
はな‐えみ【花笑み/花咲み】
花が咲くこと。また、咲いた花のような華やかな笑顔。「道の辺(へ)の草深百合の—に笑みしがからに妻と言ふべしや」〈万・一二五七〉
はな‐お【鼻緒/花緒】
下駄・草履などの履物の緒の、足の指ではさむ部分。また、履物の緒の全体。「—をすげる」
はな‐おうぎ【花扇】
7種の草花を束ねて扇の形に作り、檀紙(だんし)で包み、水引をかけた花束。近世、七夕に近衛家から宮中に献上された。けせん。
はなおか‐じけん【花岡事件】
昭和20年(1945)6月、秋田県花岡鉱山鹿島組出張所で、強制連行されていた数百名の中国人が集団脱走した事件。捕らえられ、拷問により100名以上が虐殺された。
はなおかせいしゅうのつま【華岡青洲の妻】
有吉佐和子の長編小説。江戸時代の医師華岡青洲の、妻と姑との確執を描く。昭和42年(1967)刊。同年、第6回女流文学賞受賞。映画化・戯曲化もされている。
はな‐おけ【花桶】
花を入れる桶。また、墓参りに花や水を入れて持っていく桶。
はな‐おこぜ【花鰧】
カエルアンコウ科の海水魚。全長約15センチ。体高が高く、側扁し、体表に小突起が散在。黄色に黒褐色の斑紋がある。流れ藻について生活する。本州中部以南に分布。
はなお‐ずれ【鼻緒擦れ】
鼻緒ですれて足の皮膚がすりむけたりすること。また、その傷。
はな‐おち【花落ち】
花が落ちて間もなくとったキュウリやナスなどの、まだ若い実。