したたか‐もの【強か者】
1 容易に人の思うようにはならない者。「海千山千の—」 2 非常に強い人。剛の者。「さばかりの—と聞こえし高間の三郎も」〈保元・中〉
したて‐おろし【仕立て下ろし】
仕立て上げたばかりの衣服を着ること。また、その衣服。「—のスーツ」
した‐もの【下物】
下等で安価なもの。特に、安物の魚。「ええ、うったうしく—ばかり並べたてるぞ」〈滑・八笑人・三〉
しに‐がね【死に金】
1 蓄えるばかりで、活用されない金。 2 使っても効果がなくて、むだになる金。⇔生き金。 3 自分が死んだときの費用として、蓄えておく金。
じっ‐しつ【実質】
1 実際に事物に備わっている内容や性質。「形式ばかりで—が伴わない」⇔形式。 2 臓器の本来の生理機能を営む組織。→間質(かんしつ) [補説]「実質的に」の意で、副詞的に用いられることもある。「...
しなっこ‐ら・し
[形シク]物腰がやわらかい。やさしい。「其の用ならば俺が請け取っても済む事を、新参の清七ばかり—・しう物言うて」〈浄・浪花鑑〉
し‐たり
[感]《動詞「す」の連用形+完了の助動詞「たり」から》 1 期待どおりに物事が行われたとき、成功したときなどにいう語。うまくやった。得たり。してやったり。「—とばかりやりこめる」 2 失敗したり...
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
[動ヤ下二] 1 炎が表立たず、物の下で火が燃える。「小野山はやくすみがまの—・えて煙の上につもる白雪」〈風雅・冬〉 2 《「した」は心の意》心の中でひそかに思い焦がれる。「—・ゆる歎きをだにも...
さ‐たん【嗟嘆/嗟歎】
[名](スル) 1 なげくこと。「才能のなさに—するばかりだ」 2 非常に感心して褒めること。嘆賞。「名演技に—の声があがる」
さしも‐の【然しもの】
[連語]さすがの。あれほど大した。「—敵も今度ばかりは策を誤った」