ひし‐ばい【菱灰】
ヒシの実の殻を焼いて作った茶褐色の灰。主に香炉に用いる。
ひし‐ばった【菱蝗】
直翅(ちょくし)目ヒシバッタ科の昆虫。地表面にすみ、体長約1センチ。体色は灰褐色に白や黒の斑紋がある。背面が平たくて菱形をし、後脚は発達してよく跳ねる。
ひし‐ひし【緊緊/犇犇】
[副] 1 強く身に迫るさま。切実に感じるさま。「責任の重さを—と感じる」 2 すきまのないさま。ぴったり。「伝馬や艀(はしけ)が—と舳(へさき)を並べた」〈風葉・世間師〉 3 強く押されて鳴る...
ひし‐むすび【菱結び】
紐(ひも)の結び方の一。結び上がりが菱形になる。
ひし‐めき【犇めき】
ひしめくこと。また、その音。
ひしめき‐あ・う【犇めき合う】
[動ワ五(ハ四)]大勢の人が1か所に集まって、押し合うようにする。また、互いに押し合って騒ぐ。「狭い入り口で入場者が—・う」
ひし‐め・く【犇めく】
[動カ五(四)] 1 大勢の人が1か所にすきまなく集まる。また、集まって騒ぎたてる。「観衆が—・く」 2 ぎしぎしと音がする。「ものの—・き鳴るもいと恐ろしくて」〈枕・一二五〉
ひし‐もち【菱餅】
1 菱形に切った餅。紅・白・緑色の3枚を重ね、雛(ひな)の節句に用いる。菱形餅。《季 春》「—や紅白の中の草の色/孝作」 2 ヒシの実の粉で作った餅。
ひ‐しゃ【飛車】
1 将棋の駒(こま)の一。縦横に何間でも動け、成ると竜王となり、斜め前後にも1間ずつ動ける。飛。 2 空中を飛ぶという車。「我が—に相乗せて、仏の御許(みもと)に率(ゐ)て参りて」〈今昔・一・二九〉
ひしゃかい‐しんど【被写界深度】
カメラで、ある一点にピントを合わせたとき、その前後の鮮明な像の得られる範囲。絞りを小さくするほど深くなる。