火(ひ)に油(あぶら)を注(そそ)・ぐ
勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ。薪(たきぎ)に油を添える。「あまり問題をつつくと—・ぐ結果になる」
火(ひ)に入(い)る虫(むし)
「飛んで火に入る夏の虫」の略。「笛に寄る鹿—」〈浄・釈迦如来〉
火(ひ)に掛(か)・ける
鍋などを火の上に置いて加熱する。「やかんを—・ける」
ひ‐にく【皮肉】
[名・形動] 1 皮と肉。また、からだ。「六尺の—と共に夜半の嵐に吹き籠めて」〈樗牛・滝口入道〉 2 うわべだけなこと。また、そのさま。皮相。「年を取るに連れて趣味が—になって行くんだね」〈谷崎...
ひ‐にく【肥肉】
肥えた肉。「唯だ少しく—を失するのみ」〈織田訳・花柳春話〉
ひ‐にく【髀肉/脾肉】
ももの肉。
髀肉(ひにく)の嘆(たん)
《「蜀志」先主伝・注から》功名を立てたり手腕を発揮したりする機会のないのを嘆くこと。蜀(しょく)の劉備(りゅうび)が、平穏な日々が続き、馬に乗って戦場に行くことがなかったため、内ももの肉が肥え太...
ひにく‐や【皮肉屋】
何かとよく皮肉を言う人。
ひにく・る【皮肉る】
[動ラ五(四)]《名詞「ひにく(皮肉)」の動詞化》皮肉を言う。「現代社会を—・った映画」 [可能]ひにくれる
ひに‐けに【日に異に】
[連語]日々に変わって。日増しに。「我がやどの葛葉(くずは)—色付きぬ来まさぬ君は何心そも」〈万・二二九五〉