ひね【陳/老成】
1 古くなること。また、そのもの。「—になった麺麭菓子」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 前年以前に収穫した穀物や野菜。「—米」 3 老成していること。ませていること。また、その人。
ひね‐くさ・い【陳臭い】
[形][文]ひねくさ・し[ク]古びたにおいがする。古くなっている。「—・いビスケット」〈風葉・青春〉
ひねくり‐まわ・す【捻くり回す】
[動サ五(四)]「捻り回す」に同じ。「手にとって—・す」「あいさつ文の言葉を—・す」
ひね‐く・る【捻くる/拈くる】
[動ラ五(四)] 1 指先であちこちひねるようにする。さまざまにいじる。「ハンカチを—・る」 2 あれこれ理屈をつけて言いまわす。表現などに趣向をこらす。いろいろ考える。「—・った表現」 [...
ひねくれいっさ【ひねくれ一茶】
田辺聖子の長編小説。小林一茶の人生を描く。平成4年(1992)刊。翌年、第27回吉川英治文学賞受賞。
ひねくれ‐もの【捻くれ者】
性質がねじけて素直でない者。
ひね‐く・れる【捻くれる/拈くれる】
[動ラ下一][文]ひねく・る[ラ下二] 1 ねじれまがる。形状がゆがむ。「—・れた幹」 2 性質・考え方などがねじけて素直でなくなる。「—・れたものの言い方」
ひね‐く・れる【陳ねくれる】
[動ラ下一]古くさくなる。古びる。また、年をとる。「今度が三度目の嫁菜盛りも—・れて」〈浄・宵庚申〉
ひね‐くろ・し【陳ねくろし】
[形シク]古びてすすけている。年寄りくさく地味である。「ぼんぼり綿も—・しく」〈浄・女腹切〉
ひね‐こ・びる【陳ねこびる】
[動バ上一] 1 いかにも古びている。「—・びた老木」 2 年の割に妙におとなびている。こましゃくれる。「—・びた子供」