ひも‐がたな【紐刀】
鞘(さや)に紐をつけて下げるようにした小刀。「—もちて其の口を拆(さ)きき」〈記・上〉
ひ‐もく【比目】
目を並べること。ひぼく。
ひ‐もく【皮目】
樹木の幹・枝・根などにあり、表面のコルク層を破って割れ目状に見える構造。気孔(きこう)の代わりに空気を流通させる。皮孔。
ひ‐もく【費目】
使途によって分けた費用の名目。「支出—」
ひもく‐ぎょ【比目魚】
1 一つ目の魚で、2匹並んではじめて泳ぐことができるという、中国の伝説上の魚。仲のよい夫婦のたとえ。 2 ヒラメやカレイのこと。
ひもく‐の‐まくら【比目の枕】
男女が枕を並べて寝ること。同衾(どうきん)。共寝。〈運歩色葉〉
ひ‐もじ【ひ文字】
[名・形動ナリ]《「ひだるい」の「ひ」に「文字」を添えた語》空腹であること。また、そのさま。「—なる時」〈仮・犬枕〉
ひもじ・い
[形][文]ひも・じ[シク]《名詞「ひ文字」の形容詞化》空腹で食べ物が欲しい。ひどく腹がへっている。「終戦当時—・い思いをした」 [派生]ひもじがる[動ラ五]ひもじげ[形動]ひもじさ[名]
ひもじいつきひ【ひもじい月日】
円地文子の短編小説。昭和28年(1953)発表。同年、第6回女流文学者賞受賞。
ひ‐も‐すがら【終日】
[副]朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。「—ぼんやりと、手足を伸ばして」〈谷崎・人魚の嘆き〉