ふる‐ごえ【古声】
昔のままの声。鳴き古した声。「五月待つ山郭公(やまほととぎす)うちはぶき今も鳴かなむこぞの—」〈古今・夏〉
ふる‐こと【古言】
《後世は「ふるごと」とも》 1 昔の言葉。古語。また、古伝承。「—に云はく、生児八十綿連(うみのこのやそつつき)といふ」〈敏達紀〉 2 昔の詩歌。古歌。「同じ—と言ひながら、知らぬ人やはある」〈...
ふる‐こと【古事/故事】
《後世は「ふるごと」とも》昔あったこと。昔から伝えられている事柄。故事(こじ)。「昔の—ども言ひ出で」〈更級〉
ふる‐ごよみ【古暦】
年の暮れが近づき、残り少なくなった暦。また、旧年の暦。《季 冬》「板壁や親の世からの—/一茶」
ふる‐ごろも【古衣】
《「ふるころも」とも》 [名]着古した衣服。古着。ふるぎぬ。「—打棄(うちつ)る人は秋風の立ち来る時に物思ふものそ」〈万・二六二六〉 [枕]が砧(きぬた)でまた打つものであるところから、「...