ほっけ‐いちじょう【法華一乗】
仏語。法華経に説かれる一乗の教え。一乗には、声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)の二乗および菩薩(ぼさつ)を加えた三乗の実践法がいずれも融合されているということ。
ほっけ‐いっき【法華一揆】
戦国時代、京都の町衆を中心とする法華宗(日蓮宗)徒によって起こされた一揆。幕府・大名や一向宗徒と衝突、山科本願寺を焼き払うなどして勢力を張ったが、天文5年(1536)の天文法華の乱で衰えた。
ほっけ‐え【法華会】
法華経を講説する法会。法華八講・法華十講などがある。東大寺・興福寺のものや比叡山延暦寺の霜月会などが有名。
ほっけ‐きょう【法華経】
⇒ほけきょう(法華経)
ほっけげんぎ【法華玄義】
中国、隋代の仏教書。天台智顗(ちぎ)が講述し、灌頂が筆録。20巻。法華三大部の一とされ、妙法蓮華経という経題の奥深い意義を論じたもの。妙法蓮華経玄義。玄義。
ほっけ‐さんだいぶ【法華三大部】
⇒三大部1
ほっけ‐ざんまい【法華三昧】
《「ほっけさんまい」とも》仏語。法華経を通して真理に悟入する方法。天台宗で、法華経・観普賢経によって真理を観ずること。また、その境地に達するために法華経などを音読すること。
ほっけ‐しちゆ【法華七喩】
法華経に説かれる七つの比喩(ひゆ)。火宅喩(譬喩品(ひゆぼん))・窮子(ぐうじ)喩(信解品)・薬草喩(薬草喩品)・化城(けじょう)喩(化城喩品)・衣珠喩(五百弟子授記品)・髻珠(けいしゅ)喩(安...
ほっけ‐しゅう【法華宗】
《法華経をよりどころとするところから》 1 古く、天台宗の異称。 2 日蓮宗の俗称。また、その流派のうち、本門流・真門流・陣門流の総称。
ほっけ‐しんとう【法華神道】
日蓮(法華)宗で説かれる神道説。三十番神を法華経の守護神とする天台宗の信仰をとりいれて室町時代に成立。吉田神道の影響が大きい。