みやこ‐ぶし【都節】
日本音楽の音階の名称。半音を含む五音音階のことで、主に江戸時代の都会に発達した音楽に用いられる。明治中期に上原六四郎が命名。陰旋法。→田舎節
みやこぶし‐おんかい【都節音階】
近世邦楽に多く用いられる五音音階。洋楽階名のミ・ファ・ラ・シ・ドの五つの音からなる。陰旋法とほぼ同義。
みやこ‐へんど【都辺土】
都の周辺の地。「いや金若こそ狂乱して—を狂ひ廻るというた程に」〈虎明狂・金若〉
みやこ‐べ【都辺/都方】
都の方向。都のあたり。「—に立つ日近付く飽くまでに相見て行かな恋ふる日多けむ」〈万・三九九九〉
みやこ‐ほこり【都誇り】
都にいることで心がはやること。また、都の人であることを誇りに思うこと。「—にもやあらむ、からくして、あやしき歌ひねりいだせり」〈土佐〉
みやこ‐ほとり【都辺り】
1 都の近辺。「ある聖(ひじり)、—をいとふ心深くて」〈発心集〉 2 都の近辺に住んでいて見聞が広いこと。「下﨟(げらふ)なれども、—といふことなれば」〈大鏡・序〉
みやこ‐まい【都舞】
⇒大和舞(やまとまい)1
みやこ‐わすれ【都忘】
ミヤマヨメナの栽培品種。4〜6月、中央が黄色で周囲が濃紫・紅・白色などの頭状花をつける。花壇などに植え、また切り花にする。野春菊(のしゅんぎく)。あずまぎく。《季 春》「紫の厚きを—とて/夜半」
みや‐ごう【宮号】
宮の称号。一家を立てた親王が天皇から賜る称号。
みや‐ごもり【宮籠もり】
祈願などのために神社にこもること。