むかし‐おぼ・ゆ【昔覚ゆ】
[動ヤ下二]昔のようすがしのばれる。古風に思われる。「うちある調度も—・えて安らかなるこそ心にくしと見ゆれ」〈徒然・一〇〉
むかし‐かたぎ【昔気質/昔堅気】
[名・形動]古くから伝わるものを頑固に守り通そうとする気風であること。また、そのさま。「—な(の)職人」
むかし‐がたり【昔語り】
「昔話(むかしばなし)1」に同じ。 [補説]作品名別項。→昔語り
むかしがたり【昔語り】
黒田清輝による油絵作品。高倉天皇と小督の悲恋物語から着想を得て描いたもの。明治31年(1898)に完成し住友家が購入したが、太平洋戦争中の空襲により焼失。制作のためのデッサン・下絵のみが現存する。
むかし‐こばん【昔小判】
慶長小判に先立って鋳造された小判。額面などは墨書されていた。
むかし‐ごよみ【昔暦】
宣明暦(せんみょうれき)の異称。
むかし‐ざま【昔様】
昔のようす。昔のありさま。「—にても、かうまで遥けき野辺をわけ入り給へる心ざしなども」〈源・椎本〉
むかし‐ぞめ【昔染め】
ずっと以前に染めたもの。また、昔風の染め模様。「茜縁(あかねべり)の蚊屋(かや)、—のかづき」〈浮・五人女・二〉
むかしっ‐こ【昔っこ】
東北地方で、昔話のこと。
む‐かしつ【無過失】
過失のないこと。