むか‐と
[副]「むかっと1」に同じ。「私も—腹が立ちましたによって」〈虎寛狂・縄綯〉
むか‐はぎ【向か脛】
「むこうずね」に同じ。「かの川の—過ぎて深からば渡らでただに帰るばかりぞ」〈拾遺・物名〉
む‐かわり【身代はり/質】
みがわり。人質(ひとじち)。「百済(くだら)の王義慈、王子豊章を入れ奉りて—とす」〈舒明紀〉
むかわり‐づき【むかはり月】
満1年にあたる月。「船出し給ひてより—ははやたちにけれど」〈読・弓張月・後〉
むか‐ば【向か歯】
上の前歯。むこうば。ぬかば。「奥歯も—も殊に大きに生ひてぞ生まれけれ」〈義経記・三〉
むか‐ばき【行縢/行騰】
遠行の外出・旅行・狩猟の際に両足の覆いとした布帛(ふはく)や毛皮の類。中世の武士は騎馬遠行の際の必需品とし、シカの皮を正式として腰から足先までを覆う長いものを着用した。現在も流鏑馬(やぶさめ)の...
むか‐ばら【向か腹】
「むかっぱら」に同じ。
むかひ‐か【無花被花】
花被のない花。ドクダミ・柳など。無被花。裸花(らか)。
むこう‐ば【向かふ歯】
上の前歯。むかば。「—まばらにして」〈浮・一代女・一〉
むかふん‐すぎ【無花粉杉】
花粉を作らないスギ。雄花が成熟する過程で花粉が正常に発達しないため、雄花は着くが花粉はできない。花粉症対策のため、森林総合研究所が開発したもの。→少花粉杉