やせい‐み【野性味】
野性的な趣。「—あふれる作品」
やせ‐うつぼ【痩靫】
ハマウツボ科の寄生植物。地中海沿岸の原産。一年生で、葉緑素をもたないため全体が褐色をしている。高さ15〜40センチ。キク科やマメ科の植物に寄生し、5月ごろ唇形花をつける。
やせ‐うで【痩せ腕】
1 やせて細い腕。 2 生活力などが乏しい腕前。細腕。「細君の—で斯の家族が養いきれるものではない」〈藤村・破戒〉
やせ‐うま【痩せ馬】
1 やせた馬。 2 ⇒白糸餅(しらいともち)
やせ‐おとこ【痩せ男】
1 やせた男。また、みすぼらしい男。 2 能面の一。執念と怨恨(えんこん)とにやつれ果てた男の亡霊を表す。「阿漕(あこぎ)」「善知鳥(うとう)」「藤戸(ふじと)」の後ジテなどに用いる。
やせ‐おとろ・える【痩せ衰える】
[動ア下一][文]やせおとろ・ふ[ハ下二]やせて衰弱する。「大病をわずらって—・える」
やせ‐おね【痩せ尾根】
両側が鋭く切り立った狭い尾根。馬の背。鎌(かま)尾根。
やせ‐おんな【痩せ女】
1 やせた女。 2 能面の一。地獄に落ちてなお、愛欲の執心に苦しむ女の亡霊を表す。「砧(きぬた)」「定家(ていか)」「求塚(もとめづか)」の後ジテなどに用いる。
やせ‐からめ・く【痩せ枯らめく】
[動カ四]やせ細って油けがないように見える。やせがれる。「あまり—・きたるは心いられたらむ」〈能因本枕・六〇〉
やせ‐が【痩せ我】
「痩せ我慢」の略。「母が—も子の望みも、金銀といふ兵(つはもの)には、又してもへしつけられ」〈浄・寿の門松〉