やまのま‐ゆ【山の間ゆ】
[枕]山の間から出る意から「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲の児らは」〈万・四二九〉
やまのむこうはあおいうみだった【山のむこうは青い海だった】
今江祥智の処女小説。主人公の少年の一夏の冒険を描く。昭和35年(1960)刊。
やま‐はい【山廃】
《「山卸し廃止」の略》清酒醸造の際に山卸しの作業を行わず、麹(こうじ)の働きにより糖化させること。
やま‐はぎ【山萩】
マメ科の落葉低木。山野に自生し、枝はあまり垂れない。葉は3枚の楕円形の小葉からなる複葉。秋、紅紫色の蝶形の花が咲く。庭木にする。《季 秋》
やま‐はぜ【山黄櫨】
ウルシ科の落葉小高木。関東以西の山地に自生。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。秋に紅葉する。雌雄異株。初夏、黄緑色の小花が円錐状につき、実は黄褐色。はにし。
やま‐はた【山畑】
山にある畑。山地の畑。
やま‐はだ【山肌/山膚】
山の表面。山の地はだ。
やま‐はっか【山薄荷】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ60〜90センチ。卵形の葉が対生する。秋、紫色の唇形の小花をつける。香りはない。
やま‐はね【山跳ね】
鉱山などの坑道掘削中に、岩盤の一部の岩片が突然音響とともに突出する現象。
やまはは【山妣】
坂東真砂子の長編小説。平成8年(1996)刊行。同年、第116回直木賞受賞。