わいわい・し【分分し】
[形シク]「わきわきし」の音変化。「其の国の神宝を検校(かむがへ)しむと雖も、—・しく申す者無し」〈垂仁紀〉
わき‐じょうめん【脇正面】
《「わきしょうめん」とも》能舞台で、シテ柱と目付(めつけ)柱との間の所、およびその外縁の観客席。舞台に向かって左側面にあたる席。脇正(わきしょう)。
こひ‐か【虎皮下】
《虎の皮の敷物のもとへの意》多く学者や軍人にあてた手紙で、あて名の脇付(わきづけ)として記す語。
こころ‐あ・り【心有り】
[連語] 1 思いやりがある。「三輪山をしかも隠すか雲だにも—・らなも隠さふべしや」〈万・一八〉 2 思慮分別がある。道理をわきまえている。「汝は鳥の王なり。我は獣の王なり。互ひに—・るべし」〈...
こころ・える【心得る】
[動ア下一][文]こころ・う[ア下二] 1 物事の事情や意味するところをよく理解する。のみこむ。わきまえる。「扱いを—・えている」 2 事情をよく理解したうえで引き受ける。承知する。「—・えまし...
そうぎし【僧祇支】
《(梵)saṃkakṣikāの音写》袈裟(けさ)の下につける衣。左肩に掛けて胸・わきを覆う。インドで比丘尼(びくに)にのみ着用が許された。
ごふく‐だな【呉服棚】
床の間や書院のわきに設けた袋棚。ふつう呉服などを入れるのに用いた。
理(ことわり)無(な)・し
1 理由がない。筋道が立たない。「典薬が答(いら)へ、—・きおほせなりや」〈落窪・二〉 2 道理に合わない。道義をわきまえない。「—・きが恐しさに、やもめは逃げ出でて」〈読・春雨・樊噲下〉
こと‐こと【異異】
[名・形動ナリ]それぞれに異なること。また、そのさま。まちまち。別々。副詞的にも用いる。「人はみな御宿世といふもの—なれば」〈源・椎本〉 「梅の香のふりおける雪にまがひせば誰か—わきて折らまし」...
こし‐ざし【腰挿(し)/腰差(し)】
1 腰にさすこと。また、腰にさして持ち歩くもの。矢立ての類。 2 褒美として賜る、巻いた絹。腰にさして退出するのでいう。こしづけ。わきざし。「白き細長一襲(ひとかさね)、—などまで次々に賜ふ」〈...