わび‐ごと【詫び言】
《古くは「わびこと」》謝罪の言葉。わび。「—を述べる」
わび‐ごえ【侘び声】
わびしげな声。「暁は鳴く木綿(ゆふ)付けの—に劣らぬ音(ね)をぞ鳴きて帰りし」〈大和・一一九〉
わび‐ざれ【侘び戯れ】
困ったあげくのたわむれ。「—に、青き紙を柳の枝に結びつけたり」〈かげろふ・中〉
わびし・い【侘しい】
[形][文]わび・し[シク] 1 ひどくもの静かでさびしい。「人里離れた—・い田舎」 2 心が慰められないさま。心細い。「ひとり—・く夕食をとる」「—・い下宿生活」 3 貧しくてあわれなさま。み...
わびし・む【侘しむ】
[動マ下二] 1 わびしがらせる。さみしがらせる。「寝覚めする人の心を—・めてしぐるる音はかなしかりけり」〈山家集・上〉 2 困惑させる。「よく—・めて後に、置きたる算(さむ)を、さらさらとおし...
わびし‐ら【侘しら】
[形動ナリ]《「ら」は接尾語》気を落としているさま。「—に猿(ましら)な鳴きそあしひきの山のかひある今日にやはあらぬ」〈古今・雑体〉
わび‐じょう【詫び状】
謝罪の意を記した書状。わびの手紙。
わび‐すき【侘び数奇/侘好】
《「わびずき」とも》茶の湯の侘びを愛好すること。また、その人。
わびすけ【侘助】
ツバキの一品種。花は一重で小さく、半開状に咲き、白・桃・紅色などのものがある。茶人に好まれ、茶花や庭木とされる。《季 冬》「—や障子の内の話し声/虚子」
わび‐ずまい【侘び住(ま)い】
1 世間から離れてひっそりと暮らしていること。また、その住居。「山奥の—」 2 貧しくみすぼらしい暮らし。また、その住居。「裏町の—」