かい‐がかり【買(い)掛(か)り】
「買い掛け」に同じ。「細々した近所の—に支払いをした残りで」〈秋声・あらくれ〉
かい‐がく【海岳】
海と山。大恩のたとえに用いられる。「—の鴻恩(こうおん)実以て報答(ほうとう)奉るべきようもこれなく候」〈染崎延房・近世紀聞〉
かい‐がく【開学】
[名](スル)大学を開設し、教育活動を始めること。「—の精神」⇔閉学。
かい‐がけ【皆掛(け)】
品物を、入れ物ごとはかりにかけること。うわめ。〈和英語林集成〉
かいがげいじゅつ【絵画芸術】
《原題、(オランダ)De Schilderkunst》⇒画家のアトリエ
かいがげいじゅつのぐうい【絵画芸術の寓意】
《原題、(オランダ)Allegorie op de schilderkunst》⇒画家のアトリエ
かいがね【胛】
肩甲骨(けんこうこつ)。貝殻骨。「わたり七寸ばかりなる雁俣を以て、—より乳(ち)の下へ、かけずふっと射通さるる」〈太平記・三三〉
かい‐がね【貝鐘/貝鉦】
1 寺で用いたほら貝と鐘。「三井寺には—鳴らいて、大衆僉議(だいしゅせんぎ)す」〈平家・四〉 2 陣中で、号令や合図に用いたほら貝と鐘。「軍に勝ちて—を鳴らし」〈盛衰記・一三〉
かい‐が‐ね【甲斐ヶ嶺/甲斐ヶ根】
甲斐にある高山。赤石山脈の主峰、白根山のこと。甲斐の白根。[歌枕]「—をさやにも見しが心(けけれ)なく横ほり伏せるさやの中山」〈古今・東歌〉
かいがのしこう【絵画の思考】
美術史家、 持田季未子(もちだきみこ)による評論。モネ、モンドリアン、村上華岳といった芸術家たちをとりあげる。平成4年(1992)刊行。第2回吉田秀和賞受賞。