くち‐ば【朽(ち)葉】
1 枯れ落ちた葉。落ちて腐った葉。落ち葉。《季 冬》「水底の—にありぬ鯉の影/三鬼」 2 「朽葉色」の略。
くちば‐いろ【朽葉色】
1 枯れた落ち葉のような色。赤みを帯びた黄色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は赤みがかった黄色、裏は黄色。秋に用いる。
くち‐ばし【嘴/喙】
《「口端(くちばし)」の意》鳥類の口の部分に突出する、上下のあごの骨の表面が角質化したもの。えさをとるほか、水飲み、羽の手入れにも使う。食性により形はさまざま。カモノハシやウミガメにもみられる。
嘴(くちばし)が黄色(きいろ)・い
《ひな鳥のくちばしが黄色いところから》年が若くて経験の足りないことをあざけっていう言葉。「まだまだ—・くて頼りにならない」
くち‐ばし・る【口走る】
[動ラ五(四)] 1 無意識のうちにしゃべってしまう。「激怒してあらぬことまで—・る」 2 調子に乗って、言ってはならないことをうっかり言う。「つい秘密を—・る」
嘴(くちばし)を容(い)・れる
自分とは直接関係のないことに横から口出しをする。容喙(ようかい)する。「人のすることにすぐ—・れたがる」
嘴(くちばし)を挟(さしはさ)・む
「嘴を容(い)れる」に同じ。
嘴(くちばし)を鳴(な)ら・す
1 しゃべりたてる。 2 歯ぎしりをして悔しがる。「女—・し…思ひ死にをさしたその恨みにと飛んでかかるを」〈浮・一代男・四〉
くち‐ばみ【蝮】
《「くちはみ」とも》マムシの古名。「—に螫(さ)されたる人」〈徒然・九六〉
くち‐ばや【口早/口速】
[名・形動] 1 ものの言い方がはやいこと。また、そのさま。はやくち。「—に話す」 2 食べ方のはやいさま。「納戸飯の—に参られる、塗箸はいりませぬか」〈浮・曲三味線・四〉