げ‐こう【外考】
律令制で、外位(げい)の人についての勤務評定。内位より昇進も遅かった。→内考
げ‐こう【還向】
神仏に参詣して帰ること。下向。「えその日のうちに—仕まつらざりしかば」〈大鏡・道長下〉
げ‐こうし【下格子】
格子をおろすこと。「月の明き夜は、—もせで、ながめさせ給ひけるに」〈大鏡・兼家〉
げ‐こく【下刻】
昔、1刻(2時間)を3分した、その最後の時間。→上刻 →中刻
げ‐こく【下国】
[名](スル) 1 律令制で、国を大・上・中・下の四等級に分けたうちの最下級の国。和泉(いずみ)・伊賀・志摩・伊豆・飛騨・隠岐(おき)・淡路・壱岐(いき)・対馬(つしま)の9か国。 2 昔、都か...
げ‐こく‐じょう【下剋上/下克上】
1 下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。南北朝時代から戦国時代、農民が領主に反抗して一揆として蜂起し、また、家臣が主家を滅ぼして守護大名や戦国大名になっていった乱世の社会風潮をいう。...
下戸(げこ)と化(ば)け物(もの)は無(な)し
この世に化け物がいないように、本当に酒の飲めない人はいない。
下戸(げこ)の肴(さかな)荒(あ)らし
下戸は酒を飲まない代わりに、料理を食い荒らすということ。
下戸(げこ)の建(た)てたる倉(くら)も無(な)し
酒に金を使わないからといって、財産家になったという話も聞かない。ほどほどに酒を飲んで楽しんだほうがよい。
げ‐こん【下根】
《「根」は本来の性質の意》仏語。教えを受ける性質・能力が生まれつき劣っていること。仏道を修行する力の乏しいこと。また、その者。下機(げき)。下機根。→上根 →中根