ひと‐わらわれ【人笑はれ】
[名・形動ナリ]人に笑いものにされ、あなどられること。また、そのさま。「まだ世に赦(ゆる)されもなくては、—なる事こそまさらめ」〈源・明石〉
ひと‐わらわせ【人笑わせ】
[名・形動]人を笑わせること。また、そのさまや、そのような愚かしい言動。「—な言いぐさ」
ひと‐わる【人悪】
[名・形動]性質の悪いこと。たちの悪いこと。また、そのさまや、そのような人。「—な嬢様(じょうさん)の」〈緑雨・門三味線〉
ひと‐わる・い【人悪い】
[形][文]ひとわる・し[ク]性質がひねくれている。意地悪い。人が悪い。「もっと—・く観察する時には」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉
人(ひと)我(われ)に辛(つら)ければ我(われ)また人(ひと)に辛(つら)し
相手が自分に対してむごくすれば、自分も相手にむごくする。
ひと‐わろ・し【人悪し】
[形ク]体裁が悪い。みっともない。「さまざまに—・き事どもを愁(うれ)へあへるを聞き給ふも」〈源・末摘花〉
人(ひと)を愛(あい)し人(ひと)を利(り)する者(もの)は天(てん)必(かなら)ず之(これ)に福(さいわい)す
《「墨子」法儀から》人を愛し、人のためになるようなことをする者は、天が必ず幸福を与える。
人(ひと)を射(い)んとせばまず馬(うま)を射(い)よ
《杜甫「前出塞」から》敵を屈服させ、また人を意に従わせようとするには、周辺から攻め落とすのが早道である。将(しょう)を射んと欲すればまず馬を射よ。
人(ひと)を怨(うら)むより身(み)を怨(うら)め
《「淮南子(えなんじ)」繆称訓から》相手の仕打ちをうらむよりも、自分の至らなかった点を反省せよ。
人(ひと)を思(おも)うは身(み)を思(おも)う
他人に情けをかければ、やがて報いられて自分のためになる。情けは人のためならず。