ものみ‐ゆさん【物見遊山】
物見と遊山。見物して遊び歩くこと。
もの・みる【物見る】
[動マ上一]見物する。「宮の御達、蔵人もみな—・みむとてまかでぬ」〈落窪・三〉
もの‐むつか・し【物難し】
[形シク] 1 なんとなくいとわしい。気分がすぐれない。「髪、ひげも乱れ、—・しきけはひ」〈源・柏木〉 2 なんとなく恐ろしい。薄気味悪い。「—・しく覚えて、皆、ほかへ渡りにけり」〈宇治拾遺・三〉
もの‐むつかり【物憤り】
機嫌を損じて腹を立てること。「あさましう心うるはしう、—などせさせ給はざりつれば」〈栄花・玉の飾り〉
もの‐めか・し【物めかし】
[形シク]目に立つ感じである。「ゆゑある人の首途(かどで)するにも似たりと、いと—・しく覚えられけれ」〈笈の小文〉
もの‐めか・す【物めかす】
[動サ四]目に立つようにする。重々しく見えるようにする。「今、人の—・し給ふに」〈落窪・三〉
もの‐めずらし・い【物珍しい】
[形][文]ものめづら・し[シク]何かと珍しい。いかにも珍しい。「外国の習慣は—・い」 [派生]ものめずらしがる[動ラ五]ものめずらしげ[形動]ものめずらしさ[名]
もの‐めで【物愛で】
物事に深く心を動かされること。「古代の人どもは—をしあへり」〈源・手習〉
もの‐もい【物思ひ】
「ものおもい」の音変化。「夕されば—まさる」〈万・六〇二〉
物(もの)も言(い)いようで角(かど)が立(た)つ
それほどでないことでも、その話し方によって、相手の感情を傷つけることがある。