へき・する【僻する】
[動サ変][文]へき・す[サ変]一方にかたよる。偏する。「心を寛にして一方に—・すること勿(なか)るべし」〈福沢・文明論之概略〉
へん【片】
[音]ヘン(呉)(漢) [訓]かた ひら ペンス [学習漢字]6年 〈ヘン〉 1 二つのうちの一方。「片務・片麻痺(へんまひ)」 2 薄く小さな切れ端。「片雲/花片・砕片・紙片・切片・雪片・断...
へん‐い【偏倚/偏依】
[名](スル) 1 一方へかたよること。「其の一方に—するが如きことあらず」〈陸羯南・国民論派〉 2 数値・位置・方向などの一定基準や平均値などのかたより。偏差。
へん‐き【偏諱】
貴人などの二字名の中の一方の字を忌(い)み避けること。また、その二字名の一方の字。
へん‐きょく【偏曲】
[名・形動]考え方や性格などが、一方にかたよりねじけていること。また、そのさま。偏屈。「寛弘にして—ならざる人とならんことを勉むべし」〈中村訳・西国立志編〉
へんきょく‐てん【変曲点】
曲線の、上に凸の状態と上に凹の状態との変わり目の点。この点で引いた接線に対し、曲線の一方と他方とは異なる側にある。
へん‐げん【片言】
1 わずかな言葉。ちょっともらした言葉。片語。「—もゆるがせにしない」 2 一方の人の言葉。片方の言い分。
へん‐こ【偏枯】
[名・形動ナリ] 1 半身不随であること。 2 一方にかたよって融通がきかないこと。また、そのさま。「若し理学を以て之を命ずるときは、則気象—」〈童子問・中〉
へん・する【偏する】
[動サ変][文]へん・す[サ変]ある一方にだけかたよる。「考え方が極端に—・する」
へん‐む【片務】
契約当事者の一方だけが義務を負うこと。⇔双務。