あげ‐ち【上知/上地】
江戸時代、幕府や藩が知行(ちぎょう)地を没収すること。また、その土地。あがり地。じょうち。
あげち‐れい【上知令】
天保の改革の法令の一。江戸・大坂の近隣にある大名・旗本の領地を返上させて幕領に編入し、代地を与えようとしたもの。多くの反対を受け、実施されないまま撤回された。
あげつち‐もん【上(げ)土門】
平安時代、平らな屋根の上に土をのせて造った門。後世には檜皮葺(ひわだぶ)きのものもできた。安土(あずち)門。
あげ‐どころ【上(げ)所】
手紙などの宛名を書く所。また、宛名の上部に書く「謹上」「進上」などの語。
あげ‐は【上(げ)端/上(げ)羽】
謡曲のクセの中程で、シテなどが上音(じょうおん)で謡う部分。
あげ‐ば【揚(げ)場/上(げ)場】
1 船荷を陸揚げする場所。 2 鉱山で、立坑と水平坑の連絡する場所。
あげ‐ぶた【上(げ)蓋】
「上げ板1」に同じ。
あげ‐まい【上米】
江戸時代、幕府の財政窮乏を救うための政策。享保7〜16年(1722〜1731)に実施。大名から石高1万石について百石ずつの米を上納させ、代わりに、諸大名が参勤交代で江戸に在住する期間を半年に短縮した。
あげ‐まさり【上げ優り】
元服して髪上げした顔かたちが、以前に増してりっぱに見えること。⇔上げ劣り。「一の宮の御—のゆゆしさ(=スバラシサ)は」〈狭衣・四〉
あげまつ【上松】
長野県木曽郡の地名。もと中山道の宿場町。木曽桟道跡や寝覚(ねざめ)の床(とこ)が近くにある。木材集散地。木曽駒ヶ岳の登山口。