ちゅうせいし‐かじょうすう【中性子過剰数】
中性子数から陽子数(原子番号)を引いた差。→同余体
ちゅうせいし‐けんしゅつき【中性子検出器】
中性子を検出するための測定器。中性子は電気的に中性でそれ自身電離作用をもたないが、中性子と相互作用を起こしやすいヘリウム3やホウ素10に衝突すると核反応が起こる。これによって生じる核分裂片が気体...
ちゅうせいし‐さんらん【中性子散乱】
中性子が物質と衝突した際、相互作用によってその進行方向が変化する現象。特に運動エネルギーが低い熱中性子や冷中性子が起こす中性子回折から、結晶構造の解析が可能となる。X線回折と異なり、水素などの軽...
ちゅうせい‐ししつ【中性脂質】
中性脂肪。特に常温で固体の中性脂質を中性脂肪という。
ちゅうせいししょうしゃ‐ぜいか【中性子照射脆化】
⇒中性子脆化
ちゅうせいし‐スキン【中性子スキン】
中性子過剰核において、原子核の表面付近に存在する中性子だけでできた薄い層。さらに中性子が多い不安定核の場合、中性子が霧のように分厚く広がる中性子ハロー核になる。
ちゅうせいし‐せい【中性子星】
ほとんど中性子だけからなる超高密度の星。半径は10キロ程度、質量は太陽の1〜2倍で、密度は1立方センチあたり10億トンにもなる。1967年に発見されたパルサーが中性子星で超新星爆発の残骸であるこ...
ちゅうせいしせい‐れんせい【中性子星連星】
⇒連星中性子星
ちゅうせいし‐せん【中性子線】
中性子からなる粒子線。物質の結晶構造や磁気構造を解析する中性子回折の研究に利用される。中性子ビーム。
ちゅうせいし‐ぜいか【中性子脆化】
原子炉の核燃料から出てくる中性子によって、原子炉圧力容器の鋼材の強度が低下する現象。原子炉の運転時間が長いほどその影響が現れる。中性子照射脆化。