く‐いん【九院】
比叡山にある九つの主要な堂塔。一乗止観院・定心院・総持院・四王院・戒壇院・八部院・山王院・西塔院・浄土院の九つ。
く‐え【九会】
仏語。真言密教で、金剛界について説かれる曼荼羅(まんだら)の総称。成身(じょうじん)会・三昧耶(さんまや)会・微細(みさい)会・供養会・四印会・一印会・理趣会・降三世羯磨(ごうざんぜかつま)会・...
くえ【九絵】
ハタ科の海水魚。全長1メートルに達する。体色は茶褐色に白斑が雲状に流れる。本州中部以南の磯にすむ。大物は「もろこ」ともよばれる。
くえ‐まんだら【九会曼荼羅】
金剛界曼荼羅の別称。
きゅう‐かい【九界】
⇒くかい(九界)
く‐かい【九界】
仏語。十界のうち、仏界以外の世界。地獄・餓鬼・畜生・阿修羅(あしゅら)・人間・天上・声聞(しょうもん)・縁覚・菩薩(ぼさつ)の九界。きゅうかい。
くがい‐そう【九蓋草】
オオバコ科の多年草。山地や高山に生え、高さ約1メートル。葉は輪生し9層ほどつく。夏、茎の先に紫色の小花を尾状につける。虎の尾。九階草(くかいそう)。
く‐がつ【九月】
一年の9番目の月。長月。色取り月。菊月。《季 秋》「黒揚羽—の樹間透きとほり/竜太」
くがつ‐いつか【九月五日】
江戸時代、半季奉公人の秋の出替わりの期日。9月の出替わり。「恋慕の道思ひ切りて—までの事を思ひしに」〈浮・一代女・五〉
くがつ‐がや【九月蚊帳】
秋になってもまだつっている蚊帳。《季 秋》