ながされ‐びと【流され人】
配流(はいる)された人。流人(るにん)。「いかに、この島に—のござ候ふか」〈謡・俊寛〉
なが‐ひと【長人】
長生きする人。「汝(な)こそは世の—」〈記・下・歌謡〉
ながれ‐の‐ひと【流れの人】
流れの身である人。遊女。「—のこの後は、絶えて心中せぬやうに」〈浄・天の網島〉
ながれ‐びと【流れ人】
⇒流れ仏(ぼとけ)
なき‐ひと【亡き人】
[連語]死んでしまってこの世にいない人。「—を悼む」
なこうど【仲人/媒人】
《「なかびと」の音変化》中に立って橋渡しをする人。特に、結婚の仲立ちをする人。媒酌人。月下氷人(げっかひょうじん)。ちゅうにん。
なさけ‐びと【情け人】
1 情愛の深い人。恋情を解する人。「業平様は—、年寄の心を哀み」〈浄・井筒業平〉 2 色を売る人。遊女。「ここに名高き—…都女郎難波女にもすぐれたるとこそ申せ」〈浮・三代男・三〉
ナザレ‐びと【ナザレ人】
1 ナザレの人。特に、キリストの称。 2 初代のキリスト教徒に対して、それ以外のユダヤ人が用いた呼称。
なしつぼ‐の‐ごにん【梨壺の五人】
天暦5年(951)村上天皇の命により、梨壺の和歌所で後撰集を撰集し、また万葉集の訓点を施した五人の寄人(よりうど)。大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)・源順(みなもとのしたごう)・清原元輔・紀...
なな‐の‐さかしきひと【七の賢しき人】
《「七賢人」を訓読した語》竹林の七賢のこと。「いにしへの—たちも欲りせしものは酒にしあるらし」〈万・三四〇〉