ようやく【漸く】
[副] 1 長い間待ち望んでいた事態が遂に実現するさま。やっとのことで。「戦争が終わり—平和になった」 2 苦労した結果、目標が達成できるさま。かろうじて。何とか。「迷ったすえに—たどりついた」...
よこ‐なば・る【横訛る】
[動ラ四]「よこなまる」に同じ。「—・りたる声どもにて」〈今昔・二八・二〉
よこ‐みち【横道】
1 本道から横に入る道。また、本道から分かれた道。わき道。 2 本筋からはずれた筋道。横筋。「話が—にそれる」 3 正しい道からはずれること。また、道理にはずれた事柄。邪道。「かかる事を言ひ出で...
よ‐だり【涎】
1 鼻汁や涙など、流れて垂れるもの。「—を以て青和幣(あおにぎて)となす」〈神代紀・上〉 2 「よだれ」に同じ。「歯落ちて—を垂る」〈今昔・一・六〉
よつぎものがたり【世継物語】
「栄花物語」「大鏡」の別称。 説話集。1巻。編者未詳。鎌倉中期までに成立。王朝の貴族文人たちの和歌説話や「今昔物語集」などからも集めた説話を56条収める。
よ‐な
[連語] 1 《終助詞「よ」+終助詞「な」。文末に用いる》念を押し、確かめる意を表す。…(だ)よね。「君も行く—」「確かにそう言った—」 2 《間投助詞「よ」+間投助詞「な」》 ㋐相手に言い聞か...
よ‐に【世に】
[副] 1 程度のはなはだしいさま。たいそう。非常に。「僧は最(い)と懇ろに道を教うれば、横笛—嬉しく思い」〈樗牛・滝口入道〉 2 (あとに打消しの語を伴って)決して。断じて。「汝達等が賢き思ひ...
よのなか‐ごこち【世の中心地】
世の中の人が多くかかる病気。流行病。疫病。よごこち。「—を病むと見えたり」〈今昔・一二・三五〉
よび‐こ・む【呼(び)込む】
[動マ五(四)] 1 呼んで中に入れる。呼び入れる。「店に客を—・む」 2 その方へ引き入れる。引き込む。「管に水を—・む」 [動マ下二]1に同じ。「手よく書きける者一人を—・めて」〈今昔...
よほろ‐すじ【膕筋】
よほろにある大きな筋肉。よほろのすじ。「—を断ちたれば」〈今昔・五・一〉