いまに‐も【今にも】
[副]目前に何かが起こりそうなさま。すぐにも。今まさに。「—笑いだしそうな表情」「—壊れるかもしれない」
今(いま)の今(いま)まで
(多くあとに打消しの語を伴って用いる)たった今まで。「—知らなかった」
いま‐の‐ほど【今の程】
1 今のうち。今こうしている間。現在。「御心地悩ましとて、—うち休ませ給へるなり」〈源・宿木〉 2 今のように。これほど。「—返事をするに聞き付けぬ」〈虎寛狂・悪太郎〉
今(いま)のまさか
《「まさか」は現実・現在の意》さしあたった現在。今この時。ただ今。「さ百合花(ゆりばな)後(ゆり)も逢はむと思へこそ—もうるはしみすれ」〈万・四〇八八〉
いま‐の‐よ【今の世】
1 現在。今の時代。「—では通用しない」 2 当代の天皇。また、その御代。当代。「—のこと、しげきにまぎれて、院には参る人もなきぞ寂しげなる」〈徒然・二七〉
いま‐は【今は】
[連語]《「は」は係助詞》 1 こうなってしまった以上は。「—たれもたれもえ憎み給はじ」〈源・桐壺〉 2 《「今は限り」の略》これが最後である。これが限度だ。→今際(いまわ)「—とて天の羽衣着る...
今(いま)は限(かぎ)り
1 物事の最後。もうこれまで。「散らねどもかねてぞ惜しきもみぢ葉は—の色と見つれば」〈古今・秋下〉 2 人の死に際。臨終。「—になり給ひにし御病の末つ方」〈源・橋姫〉
今(いま)は斯(か)く
今となってはもはやこれまで。もう終わりだ。今はこう。「頭をまた打ち破(わ)りてけり。—と思ふほどに」〈宇治拾遺・一一〉
今(いま)は斯(こ)うと
もはやこれまで。もう最後と、あきらめる場合に使う。
今(いま)は是迄(これまで)
死や敗北などがもう避けられないさま。もはやこれで終わりだ。「この勝負、—」