アセノスフェア【asthenosphere】
地球表面を覆う硬いリソスフェアの下の軟らかい層。上部マントルにあり、岩石が部分的に融解していると考えられている。上部は地震波伝播(でんぱ)の低速度層。岩流圏。→リソスフェア
アルベーン‐は【アルベーン波】
プラズマなどの電気伝導性の流体中を伝播する磁気流体波の一。磁場に垂直な方向に振動し、磁場に沿って伝わる横波。磁束密度B、透磁率μ、プラズマの質量密度ρの場合、伝達速度はV=B/(μρ)1/2で表され...
インフラサウンド【infrasound】
大気中を微気圧振動として伝播する、人間の可聴域以下の低周波の音波。ふつう微気圧計でとらえられる。可聴域の音波と異なり、空気分子の粘性による減衰が小さく、地球規模で伝播することが知られている。
インフルエンザ‐ウイルス【influenza virus】
インフルエンザを起こすウイルス。A型・B型・C型の3種類に大別される。A型とB型は伝播力が強く、大きな流行を起こすことがある。A型ウイルスは、ウイルスの表面に突出するヘマグルチニン(HA)とノイ...
ウェーバー‐きかん【ウェーバー器官】
《Weberian apparatus》硬骨魚類のコイ目、ナマズ目の魚にある聴覚器官。浮き袋と内耳をつなぐ椎骨が変形した一連の骨片からなる。水中を伝播する振動が浮き袋で共鳴・増幅され、内耳に伝達...
うちゅう‐の‐はれあがり【宇宙の晴(れ)上(が)り】
ビッグバン以来、膨張を続ける宇宙の歴史において、電磁波が初めて自由に伝播できるようになった時期、またはその現象。超高温・高密度の状態で始まった宇宙は膨張に伴い平均温度が下がり、約3000〜400...
えん‐しがいせん【遠紫外線】
波長10〜200ナノメートル程度の紫外線。大気中の酸素分子や窒素分子に吸収されるため、地表には到達しない。真空状態で伝播することから真空紫外線ともいう。遠紫外光。FUV(far ultravio...
おんきょう‐がく【音響学】
音波や超音波の発生・伝播(でんぱ)・検出などの理論と応用を研究する物理学の部門。電気音響学・建築音響学・音響生理学など。
かい‐せつ【回折】
[名](スル)波が障害物に遮られたとき、その物陰の部分にも波がまわりこんで伝播する現象。波に特有の現象で、海波・音波・光波やX線のほか、波動性をもつ電子線や中性子線でもみられる。
かいせつ‐は【回折波】
回折によって伝播する波。障害物の後方にも伝わる。波長が長いほど、回り込む角度が大きい。