げ‐ぐう【下宮】
一つの神社にいくつかの神社が含まれているとき、最も低い場所にある社。下社(しもしゃ)。しものみや。→上宮 →中宮
げ‐げ【下下】
1 身分の低い者。しもじも。〈日葡〉 2 非常に劣っていること。下の下。「—の下の客と言はれん花の宿/越人」〈曠野〉 3 しもじもの者の履物。わら草履。「馬にも乗らず、—をはき」〈平家・九〉
げ‐こう【下向】
[名](スル) 1 高い所から低い所へおりていくこと。 2 都から地方へ行くこと。「先代一週忌の法会のために—して」〈鴎外・阿部一族〉 3 「還向(げこう)」に同じ。
げ‐し【下司】
身分の低い役人。特に、中世、荘園の現地で実務を行った荘官のこと。京都にいる荘官の上司に対していう。げす。
げ‐しょう【下姓】
素姓の卑しいもの。生まれた身分・家柄の低いこと。「優婆塞(うばそく)を見るに、—の人にこそあるめれ」〈今昔・四・一五〉
げ‐じ【下地】
1 菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等の地位。 2 地上の世界。下界。「—の人、何をか行きて供養する事を得ん」〈今昔・三・三四〉 3 下級の地位。低い身分。「—の者なりけれども、心ざま...
げ‐じょ【下女】
1 雑事に召し使う女。女中。下婢(かひ)。⇔下男。 2 身分の低い女。「内より怪しげなる—一人出で合ひ」〈太平記・五〉
げ‐す【下種/下衆/下司】
[名・形動] 1 心根の卑しいこと。下劣なこと。また、そのようなさまやその人。「—な根性は持つな」 2 身分の低い者。「未学を軽んぜず—をも侮らず」〈露伴・五重塔〉 3 「げし(下司)」に同じ。
げす‐おとこ【下種男】
身分の低い男。下男。げすおのこ。「宵より寒がりわななき居りける—」〈枕・二五〉
げす‐おんな【下種女】
身分の低い女。「—のなり悪しきが子負ひたる」〈枕・一二二〉