ぞく‐しん【俗信】
自然現象などに対する観察・経験・解釈から起こり蓄積された知識。予兆・禁忌・呪術・卜占(ぼくせん)・憑(つ)き物・妖怪など。
ぞく‐しん【俗心】
世俗的なことにひかれる心。名利や愛憎にとらわれる心。「—を去る」
ぞく‐しんとう【俗神道】
儒教や仏教と習合・構成された両部神道や垂加神道などを、復古神道の立場から批判していう語。
ぞく‐じ【俗事】
世俗のわずらわしい事柄。日常の雑事。「—に追われる」「—にうとい」
ぞく‐じ【俗字】
正字ではないが世間一般に使われている漢字。「恥」を「耻」、「卒」を「卆」、「館」を「舘」と書くなど。→正字
ぞく‐じ【俗耳】
世間の人々の耳。俗人の耳。
俗耳(ぞくじ)に入(はい)り易(やす)・い
世間一般の人々にわかりやすい。「—・いたとえ話」
ぞく‐じゅ【俗儒】
見識が狭く、つまらない学者。
ぞく‐じょう【俗情】
1 世俗のありさま。世間の事情や人情。「—に疎い」 2 俗事にひかれる気持ち。名利にとらわれる心。「此の度の旅行は—を離れて、あく迄画工になり切るのが主意であるから」〈漱石・草枕〉
ぞく‐じん【俗人】
1 世俗の名利などにとらわれている人。風流を解さない教養の低い人。「—には理解できない趣味」 2 僧に対して、世間一般の人。世俗の人。