はっさく‐の‐すずめ【八朔の雀】
八朔の祝いの贈り物に添える絹布で作った雀。「—は数珠玉につなぎ捨てられ」〈浮・胸算用・一〉
はっ‐さん【八算】
珠算で、2から9までの8個の基数で割る一桁の割り算。九帰法(きゅうきほう)という独特の九九を用いる。八算割り。
はっ‐し【八史】
律令制で、太政官の主典(さかん)の総称。左右の大史・少史各二人で、合わせて八人。
はち‐しき【八識】
⇒はっしき(八識)
はっ‐しき【八識】
唯識宗で、八つの対象を認識する作用。眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那(まな)識・阿頼耶(あらや)識。はちしき。
はっ‐しゅう【八宗】
日本に伝来した仏教の八つの宗派。南都六宗の倶舎(くしゃ)宗・成実(じょうじつ)宗・律宗・法相(ほっそう)宗・三論宗・華厳宗および平安二宗の天台宗・真言宗の称。八家。
はっ‐しゅう【八州】
1 日本の古称。おおやしま。 2 ⇒関八州(かんはっしゅう) 3 「八州回り」の略。
はっしゅう‐けんがく【八宗兼学】
1 八宗の教義をすべて兼ね修めること。 2 物事に広く通じていること。
はっしゅうこうよう【八宗綱要】
鎌倉時代の仏教書。2巻。凝然(ぎょうねん)著。文永5年(1268)成立。仏法が伝播した歴史を述べ、八宗の歴史や教理を解説したもの。古来、初学者の入門書とされる。
はっしゅうぶんそう【八洲文藻】
徳川斉昭編纂(へんさん)による叢書(そうしょ)。天保7年(1836)から天保14年(1843)にかけて成立。前編25巻、後編87巻、目録2巻、全114冊からなる。小山田与清などが撰に携わった。